ユークリッドの互除法の理論的に重要な点は、次のような定理が成り立つことを示すことができることです。
ここで、とはの要素との要素の和からなる集合、つまり、 を意味しています。
証明の前に例を見ましょう。
は5の倍数ですので、は、を5の倍数分平行移動したものです。 -10から10までの範囲でを平行移動させてみましょう。
これから、はどうなるでしょうか。
これは、驚きの定理です。是非、みなさんもいろいろなパターンで試してみてください。この後なぜこれが正しいのか証明します。証明も大切ですが、いろいろなパターンを自分自身で計算し体験し感覚をつかむことがより大切です。
それでは、定理2.1.17の証明をしましょう、