最後に、素数が無限に存在することを証明します。この証明は、古代ギリシャ時代から知られたことです。古代ギリシア人は素数が無限にあると知っていました。その証明は、いかにも数学的です。
背理法で証明します。素数が有限個しかないと仮定しましょう。その有限個の素数を
とします。そして、この全ての素数をかけた数に1を足したものを
としましょう。つまり
です。すると、
は、どんな素数より大きいことが分かります。また、
で割ると1余りますので、
で割り切れません。
で割っても1余りますので、
でも割り切れません。同様に、任意の素数で割ると1余りますので、任意の素数で割りきれないことが分かります。つまり、
は、すべての素数を約数として持ちませんので、
は素数です。ところが、
は、任意の素数より大きい素数となってしまい、矛盾です。
これは、素数が有限個しかないと仮定したことが誤っていたのです。したがって、素数は無限にあることがわかります。
何か不思議な証明ですね。狐につままれたような気がしますがその感覚はとても大切です。不思議と思った人は、何度も何度もこの証明を反芻してください。
Takashi