この定理は、2つ以上の合同式に拡張できます。また、証明では、定理2.1.17が使われていることに注意しましょう。定理2.1.17は、初等整数論では最も基本的な定理の1つです。
この定理は、中国剰余定理、又は英語では、Chinese remainder theoremと呼ばれていますが、それは、中国の古代の算術書である孫子算経に書かれていたからです。孫子算経に書かれていたのは上の定理を3方程式の場合に拡張したもので、3で割ると2余り、5で割ると3余り、7で割ると2余る数は如何に?という問題です。
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上の2つの例から分かる通り、互いに素の場合には、このような制約なくそれぞれ独立して余りを選ぶことができます。これは、と
が互いに素の場合、
と
の世界が独立であることを意味しています。ここで重要なことは1次式を解く場合に限定していることです。2次式の解の有無については、独立していません。
と
の世界が互いに関連しあっていることが分かります。それが相互法則と呼ばれているものです。
Takashi