証明
(i)群となること、(ii)位数が
であること、(iii)巡回群であることの順に示します。
(i)
を法とする合同類が群になること
を法とする合同類を
とするとその和は
で定義されますので、加法により閉じています(条件0)。また、
は整数の和ですので結合法則が成り立ちます。その結果、合同類の和も結合法則が成り立ちます(条件1)。
0を代表元とする合同類
は、任意の合同類
に対し
が成り立ちますので、
は単位元です(条件2)。
合同類
に対し、
が成り立ちますので、
が逆元となり、任意の元に対し常に逆元が存在します(条件3)。
よって、合同類は群となります。
(ii)位数
であること
整数は、
のn個の合同類のいずれかに分類され、かつ、これらは異なりますので、合同類の元はn個あることが分かります。
(iii)巡回群であること
であり、
を
個足すと
となり、合同類は
により生成されるこが分かる。