3.1

群とは、1つの演算が定義されている構造体(集合)です。整数の合同類 $ \mathbb{Z}/n\mathbb{Z}$は典型的な(有限)群です。
群論はガロア理論の前提として必須の理論です。群は体や環と異なり1つの演算しか定義されていませんが、その分、様々な形をとることができます。群論という単独の理論としても豊かな結果があります。本書では、群論のうち整数論を学ぶのに必須の有限群論の基を学びます。

Takashi
平成24年5月27日